磁石を使わない激安クリップモーター

磁石を使わない激安クリップモーター

磁石を使わずに、自分でコイルを巻いてつくるクリップモーターのページを見つけました。

イルカのホームページ／科学工作（http://www.urban.ne.jp/home/ichiya/craft/moter/moter.html）

　生徒に製作させやすいように、改良したものを以下に掲載します。

【材料】 ステープラーの針（NO.10用）：４ エナメル線（０．５φくらい）：２ｍほど 針金（１６番線くらい）：１１ｃｍ クリップ：２ 単三用電池ボックスと電池：各１ アクリル板または木の板：５ｃｍ×１０ｃｍ（厚さ２ｍｍ）のものを１ 接着剤（針を貼り付ける：なくてもできる） 紙ヤスリ、ビニールテープ、両面テープ

【ローター（回転子）を作る】

ステープラーNO.10の針を４つ		２つずつにして貼り合わせる
右端まで巻いたら、中央に向かって重ね巻きとし、 左端まで巻いたら、中央に戻る		中心からエナメル線を巻いていく
エナメル線を回転子の中心から軸が出るように調整し、必要な寸法で切る。 茶色の部分のエナメルは半分だけはがし、青色の部分のエナメルはすべてはがす。
できあがったら、針を少し内側へ曲げておく。

【ステーター（固定子）をつくる】

全長１１ｃｍの針金に図のように印をつけ、曲げる。

左の針金は右巻きで、先端まで５ｍｍのところまで巻き、そのまま重ね巻きで、下まで巻く。
右の針金は左巻きで、左と同様に巻く。巻きはじめと巻き終わりのエナメル線の先端はエナメルをはがしておく。

【クリップの加工】

図のように、外側の半円部分をのばしておく。

【組み立て】

台となる板に0.8φのドリルで穴をあけ、ここにクリップを差し込む。
ステーター（固定子）は、ビニールテープで貼り付ける。巻き線部分が、クリップの中央にくるようにする。
電池ボックスは、両面テープで貼り付ける。

（注）ローター（回転子）とステーター（固定子）の接続は直列接続となるようにする。
並列にすると、ステーター（固定子）巻き線に大量の電流が流れ、電池が発熱するので、絶対にしないこと。

投稿者：荻野和俊（京都市立洛陽工業高校定時制）