スマホと共に一般的になってきたQRコードを技術の授業で活用してみた。2つのパターンで活用。

1.情報探索型
教室内の様々なものにQRコードを貼り付けて,それをタブレットを持った生徒らが読み取り,情報を得るというタイプ。
探索型のメリットとしては,教室や廊下などの大きなスペースを使って生徒たちが自らQRコードを探しにいくので,主体的に活動に参加できると考えた。また,オリエンテーリングのような活動になるので生徒たちも意欲的に活動できるとも考えた。
試行実践では,様々な材料の特徴を探すのに使用した。
QRコードを読み取ると,そこに原材料名や他の製品の情報と,「なぜこの製品はこの材料で作られているんだろうか」といった質問も表示し,生徒らに疑問を持たせた。生徒たちは,QRコードの読み取りに興味を持って取り組むと共に,その疑問をワークシートに記入するという活動を行った。
Qr03

QR01 QR06

2.情報提示(ワークシート)型
「ワークシート型」とは,生徒に配布するワークシートにあらかじめQRコードを記載しておき,それを生徒たちが読み取るという活動。ワークシート型のメリットとして,生徒全員に同じものを配ることができるので生徒が必要な情報だけを読み取ることができ,時間を効率的に活用することができると考えた。
QRコードを読み取りそこにURLを表示させ,リンク先で各内容の説明サイトに飛び,解説コンテンツを確認できる。
材料加工での製作場面で使用し,のこぎりの使い方やさしがねの使い方を適宜確認できるようにした。

QR06

QR05 QR04
「オリエンテーリング形式で楽しかった。」「情報がコンパクトにまとまっているのでわかりやすい。」「不思議に思ったらすぐにQRコードで読み取って確認できるのでわかりやすかった」「QRコードによりさしがねや切断方法についてよくわかった」
等,生徒たちからの反応も良かった。

QRコード自体は自由に編集でき,様々な活用場面が考えられることと,タブレットPCの普及により,活用も容易になってきたことが上げられる。ぜひ様々な活用を試み,授業改善に生かしていただきたい。
授業で使用したワークシートはこちら


教材用のサイトはこちら
※「QRコード作成」で検索するとたくさんのサイトが見つかる。例えば,https://www.cman.jp/QRcode/ など

本教材は,信州大学・村松研究室の2015年度卒論「関口賢匠:技術科においてQRコードを活用して身近な技術に興味を持たせる指導法の開発」の一部です。


投稿者:関口賢匠・村松浩幸(信州大学)

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