1.教材の概要
第三角法に慣れ、きちんと製作図のきまりに従って図がかけるだけでなく、他者の図を読み取って組み立てることができるよう、レゴを用いて練習する。
2.教材の特徴
レゴブロック3~5個を使って立体を作り、それを第三角法により二次元の図に表現する。そしてその図を他の生徒に見せ、図に従ってレゴブロックを組み立ててもらう。これをお互いに行うことにより、第三角法を理解し活用できるようになるだけでなく、今後のものづくりで製図からの立体物の製作がしやすくなる。
3.単元内で取り扱う学習内容
A 材料と加工に関する技術
(3)材料と加工に関する技術を利用した製作品の設計・製作
イ 構想の表現方法と製作図
4.教材の紹介
(1)使用材料
レゴブロック
(2)教材の説明
レゴブロック3個から始める。3個のブロックで好きな形を作り、ワークシートに記入する。
ワークシートを他の生徒と交換し、設計図通りにレゴを組み立ててもらう。お互いにこれを繰り返して、立体(本来は構想図)から図、図から立体という工程に慣れてもらう。また、生徒の状況に合わせてレゴブロックの数を増やしたりと、こちらで難易度を調節することも可能。
5.授業概要
段階 | 学習活動 | 指導・支援・評価 |
導入 | 自分の形を相手に伝えよう | ・復習として、ものの形を人に伝えるにはどんな手段があるかを考える ・棚などの第三角法による製作図を見せて、どうして第三角法が良いのかを伝える |
展開 | レゴブロックを使って製図の練習をしよう ・レゴブロックを組み立て、第三角法により図にする ・その図を他の生徒と交換し、相手の図どおりにレゴブロックを組み立てる |
・製図、そして図を読み取ることを繰り返すことによって、正しく図をかくこと、読み取ることができるようになる |
まとめ | ものを設計、製作することにおける、図の重要さを伝える |
・ワークシート例
自分の形を相手に伝えよう
1 file(s) 268.62 KB6.参考資料
・田口・他:『新しい技術・家庭 技術分野』,東京書籍(2015)
・文部科学省:中学校学習指導要領解説 技術・家庭編(2008)
投稿者:森 彩乃(信州大学)
※この教材紹介は,信州大学教育学部「技術科教材論」の授業課題として制作しました。
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