2010/11/21 日曜日 07:39:35 JST
 
展性の実験と体験です。金属加工の導入時に行いました。  真鍮、銅、鋼、鉄、アルミニウム、ステンレス、はんだなどの針金を5センチくらいに切って生徒に配布し、ハンマーで叩き潰します。
 『技術科の授業を創る』に載っている、しおりづくりと同じようなものです。

 「つぶした針金はプリントに張ってもらいます。そのプリントは皆さんのノートに張ることになります。
 もし、つぶし方が甘いと、自分のノートがゴワゴワになります。思いきり、つぶそう。紙の厚さまでつぶそう」 

    

 単につぶすだけですが、生徒たちはかなり盛り上がります。元素記号などは、良く覚えるし、よく知っていますが、金属の種類の違いによって難さも延び方も違う、そんなことを実感できないか…この動機が出発点です。 

 「アルミはやわらかいで」  
 「はんだは痛い」
 (…つぶした瞬間、液体になって飛び散った"返りはんだ"をあびると熱い) 
 「針金、むっちゃ熱なっとる!!」 
 「耳がキーンとしとるわ」「耳痛い」 
 「銅と真鍮、おれは銅の方が硬いと 

 この活動が、いろんなことを話するときのネタになります。たとえば、「先生、耳がキーンとなっとる。うるさかった」と言えば、工場労働の中での、労働条 件改善にむけた運動があることにもつなげられるし、工場で生き生きと働いている人々へもつながるし、「うわっ、熱い!」といえば、エネルギー転換の話にな るし、なかなかつぶせない生徒には、ハンマーうちのコツを教えるきっかけになって、うまくなる自分を認識できてまた面白くなる。  まあ、こんなところでしょうか。 

    
 


投稿者:京都 同志社中学校  沼田和也 
最終更新日 ( 2010/11/27 土曜日 12:07:02 JST )

 

Print Friendly, PDF & Email

関連するお勧め教材