吊り橋のような社会資本の建設では、実に様々な会社が関わって作られていて、膨大な数のパズルを矛盾なくつなぎ合わせていくところに醍醐味があると思います。施工条件の洗い出し、地質/海流調査の結果をにらみながらの工法の選択、住民理解のための説明会の実施、建造用部材の搬入と掘削土砂などの搬出を両立させる経路の設計、効率的な搬送方法手順の考案、施工機械や担当技術者/作業員の導入計画など、様々な事柄があります。そして工期、コスト、安全性などのバランスをとりながら、巨大プロジェクトは進められます。
授業では、実施工程を分けて、それぞれの役割を緩やかに与えて、全員で模型の吊り橋をつくりました。いよいよ建設にかかるというところからスタートしますと、模型も本物も工程の順番は同じです。生徒机のアンカレイジの位置を決め、のぼりの土台をケーソンとして設置し、その上にのぼりのフレームを主塔として建設します。そして、メインロープを主塔にかけ、ハンガーロープを垂らします。橋桁になるボードを吊るして行くと吊り橋の完成です。水道、道路、鉄道、ケーブル類などは、プラレールを組み立て、新幹線を走らせました。
教室いっぱいの吊り橋は実に見応えがあり、おもちゃの新幹線も吊り橋を渡っていくと本物と同じようにたわんでくれます。吊り橋の片方を揺すると反対側も同じように揺れてくれます。次ページ以降は授業で使ったプリントです。
吊り橋建設施工体験プリント
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投稿者:沼田和也(京都)
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