鉄を熱すると赤くなる。その赤い鉄はたたくと伸びる。たたき方によって自由に形が変えられる。グラインダーと金工ヤスリで外形を作る。砥石で歯返 りを出す。歯返りをとれば、けっこう切れるナイフの出来上がり。仕上げに研磨剤で磨き上げると鏡のような光沢がでてくる。ただの鉄の棒だったとは思えない 仕上がりに生徒達は満足顔。



材料は、丸棒(軟鋼)です。五寸釘でもOKです。硬鋼を使えば本物の刃物ができるのですが、我が校には、金工室にガスがきていないこともあって、炉がありません。軟鋼棒なら、トーチや理科室のガスバーナー程度の火力で十分に鍛造が可能です。


使用する工具類

  1. 鍛造
    • ガストーチ(理科室のガスバーナーで代用可能)
    • レールアンビル(900円ぐらいで売ってます。金床でもOKです。)
    • 耐火煉瓦(ガストーチを使う時に使わせました。)
    • ペンチ(左手で材料をしっかり固定させます。)
    • 片手ハンマー(金工用のとんかちです。)
  2. 外形削り
    • グラインダー
    • 金工用ヤスリ
    • 金工万力
  3. 研ぎ
    • 金剛砂
    • 中砥
    • 仕上げ砥
    • トレイ(砥石を作業台の上で使わせるために使いました。)
  4. 仕上げ
    • ピカール(金属磨きの研磨剤です。)
    • 麻縄(最も安価な縄です。これで柄をつけました。本格的に木で作った生徒もいました。)

作ったナイフで、調理実習に挑戦です。肉、人参、ピーマン、タマネギ、リンゴと自分の作ったナイフで調理します。




投稿者:川俣 純(茨城)

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