立体を頭の中に思い浮かべることが出来ない、あるいは思い浮かべるのが不得意な生徒に対する指導として、古くから有効な方法とされているものの一つ に、展開図を作るというものがあります。古くから行われていますが、決して時代遅れになることがありません。立体の苦手な生徒が必ずクリアすべき課題であ ると思います。

材料のポイント 《上質紙を使うこと》

  その他の材料としてはケント紙、方眼用紙、ボール紙いろいろ考えられますが、形がそろっていて、ある程度強度があり、入手しやすい材料は「上質紙」です。 作るものの大きさによって厚みを変える必要がありますが、文房具屋に行けばたいてい数種類の上質紙を置いています。身近な文具屋さんで必要量仕入れて授業 にのぞみましょう。
 A4サイズでケント紙より少し薄い程度の上質紙なら一枚8円程度です(ケント紙a4で10円から20円程度。方眼画用紙も同程度。つまり、上質紙のほう がかなり安い)たくさん買えばもう少しやすくしていただけます(付き合いの程度によりますが・・・)。ケント紙、ボール紙は厚すぎて、A4に入る程度の展 開図を組み立てるときにやりにくいようです。
 また、厚さがさまざま選べるので、プリンタに通る厚みを選べばさまざまな展開図を出力してその場で作らせることも出来ます。製図の補充課題として、さまざまな展開図を教師が描いておき、生徒の能力や好みに応じて展開図を与えると良いでしょう。

a4の上質紙に描ける展開図の出来上がりの最大は、おおかた片手の平に収まる程度までです。これ以上の立体を作るための展開図を作るためにはより大きな紙が必要になります。その時はやや厚めのケント紙を用意してください。

 

 

 

 


写真は平成9年度青少年のための科学の祭典山口大会でブース出展したときの様子です。のんびり作るのが好きな子にとってはいい経験だったようです。おまけのブーメランのほうが人気だったのがちょっと悔しかった。


投稿者:平田 敦(山口)

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