一般的には、DVDは4.7GBだとか、個々の製品ごとに調べていくのでしょうけど、逆にバイトの段階だけ作って、あてはまるものを探させてみました。「データ量を調べよう」です。
半角1文字が1バイト,全角1文字が2バイト当たり前だと思っておられるかもしれませんが,確かめたことはあんまりないですよね。そこで,「 ABCDEFGHIJKLMNOPQRTUVWXYZ 」と入力したテキストファイルを、メモ帳で即席でつくり、保存してそのプロパティを見るとちゃんと26文字分で26バイトになっているんです。全角で同じことをするとちゃんと52バイトになります。
1バイトがどの程度か実感してもらった後に、1KBが1024Bであることを説明として、黒板に1,2,4,8,16,32,64,128,512,1024 と書いてなぜ1024かを説明し、
1MB、 1GB、1TB、1PB をすべて、B(バイト)で書かせてみました。生徒にはネットを駆使して調べるか計算させます。ちなみに1PB= 1,125,899,906,842,624 B になります。
その上で、B、KB、MB、GB、TBのデータ量があるものを自由に調べさせました。これとっても面白いです。動画のデータ量やら、メールの通信量やら、スカイプの通話、アプリのデータ量(ドラクエがとっても大きいらしい)などなど身近なものがどんどん出てきます。もちろんSDカードや、DVD、CD、HDDなどはもちろんです。それらを表にまとめさせてみました。
生徒と一緒にぜひ調べてみてください。
- メール1通のデータ量
- デジカメで撮影したときの写真
- youtubeで見た動画
- スカイプでのテレビ会議
- スマートフォンのデータ容量
- 高画質で録画したテレビ番組
- アプリのデータの大きさ
これだけに限らず、どんどん新しいものを考えさせネット上で調べさせると、データ量の視点からコンピュータの技術を考えさせるきっかけがつくれます。
じゃあ、PBを超えるようなデータはどこにあるのか、それはインターネット上のデータのサイズ、Googleやfacebookが扱う日々のデータ量などなどです。そしてそれらを分析することができる技術が今盛んに開発されています。ビックデータとよばれて最近よく聞きますよね。
データ量はいくら言葉でいっても実感できません。しかし、このやり方なら1文字のデータ量からPBを超えるようなビッグデータにまでデータ量の視点で筋を通すことができます。これまで文字や音や写真や動画をデジタルとして扱えるとかいいながら、量子化の話ばかりに終始していたように思えます。でも、実際に生徒たちの身近にあるものは当たり前のようにデジタル化されてしまっています。そのデータ化の仕組みを説明するよりも、データ量として1バイトからビックデータまで同じ授業の中で扱うことと、生徒たちに実際に検索をさせながら調べさせることをセットにすることで、十分に授業として成立することがわかりました。
投稿者: 川俣 純(茨城、中学校)
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