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廃棄処分のデジカメ2台を入手,本当は2台をあわせれば1台は復活して,1台を教材見本にする予定だったのですが,どうやら交換しただけでは直らないことがわかり,断念して2台とも教材見本にしてみました。デジカメの中身を見せる教材,身近なものを分解する経験が圧倒的に不足している今の生徒達,今回分解してみてわかりましたが,ユニット化が徹底されています。まるで自作パソコンのようです。身近な電気製品がパソコン化しているような,そんな印象を受けました。30年ほど前まだ中学生の頃フィルムカメラを分解したことがありましたが,あの時代のカメラには露出計以外に回路はほとんど搭載されていませんでした。時代は大きく変わりました。
 

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分解するためには,たいがい数個の特殊ネジが使われているのでそれ用のドライバーがなければ分解できません。私はなぜか10年以上前から持っているので,それを使いました。使われていたのはベンツのマークのようなネジでした。分解していくとレンズの周辺には,ズームおよびレンズの格納を担うモーターとピントを担うモーターがあり,ユニット化されていました。画像センサー(おそらくCMOS)から送られてくる信号をカメラ側に送るための配線は1つのフレキシブルプリント基板にまとめられており,ズームやピントなどのモータを駆動するための配線と明確にわけられていました。複雑な作りなのですが,配線はわかりやすい。パソコンを自作した経験がある方ならばユニットを組む感覚がわかるのではないでしょうか。こうしてユニット化させれているから分業が進み,多様な製品を作りやすくなるのでしょうね。

 

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ストロボが内蔵されている機種なので,比較的容量の大きいコンデンサーがあるだろうと探っていくと,バッテリーの収まるスペースの横,カメラの持ち手の部分の内側に上から下までのかなり大きなコンデンサーがはいっていました。危ないので手との間を絶縁したうえで,短絡させると「パン!」と大きな音を鳴らしてコンデンサーが放電。さきほどまで,復活させようと電池を入れて動かしていたのだから仕方ありませんが,危険です。2度と電池を入れて危険なことが起こらないように,電池が入らないように電池周辺は意図的に破壊しておきました。

 

その後基板各部を保護するように貼られていた絶縁テープをはがし,ICやモーター等が出来るだけ見えるようにして,液晶は本体のカバーがないと分離してしまうので,両面テープで固定。2台のデジカメ内部見本の完成です。

 

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今年は身近な製品に組み込まれたコンピュータの話を,中学3年生の計測・制御の授業びらきでしました。私の15年前の携帯電話の基板を今回同様に教材化したものを見せたのですが,あまりに古すぎて,生徒のみなさんはストレート型のガラケーの基板から携帯電話と分からない様子。そこで,来年はより身近なものということで,デジカメの中身を見せながら授業をしてみたいと思います。

 

100円ショップで,ケースを購入。三脚穴を利用して固定(ネジは,W1/4インチネジ)してみました。ワッシャーを2枚かませてちょっとだけ浮かせてみました。このケース,透明な部分を取り外すこともできてなかなかおしゃれです。内部の見える見本ほかにもいろいろ作れそうです。

 

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