通信実験に挑戦
スピーカーとスピーカーを接続するだけで音を伝えることができることをご存じですか? 話す側がマイクの働きをしてもう一方のスピーカーに音を伝えることができます。もちろんアンプも使いません。ただつなげるだけです。スピーカーそのままでも聞こえないことはないのですが、確実に伝えるために、スピーカーに覆いをつけて音が洩れないように工夫しました。名付けて計量カップスピーカー! 口や耳をカップに密着させて通信すると確実に聞こえます。スピーカーのコーン紙にさわって破ってしまうようなこともなくなります。
計量カップにスピーカーがぴったり収まります。違うものでもokです。
先端を蓑虫クリップにしておくと、間に長いコードをはさむだけで、教室の外とも通信可能です。いろんな友達とつなぎかえて通信実験することも簡単にできます。1対2とか1対3接続なんかにしても聞こえるようです。ぜひお試し下さい。
スピーカー発電に挑戦
授業では、この後にマイクの代わりに使ったスピーカーが音を電流に変換していることを確認しています。テスターを出来るだけ微弱な電流を測ることのできるレンジにします。(私の学校のテスターでは、ac1.5maレンジを使いました。もし、acmaレンジがない場合は、dcmaレンジの一番微弱な電流を計測するレンジにして、ゲルマニニウムダイオードを挟むことで針を振らすことができます。) 周りのことなど気にせず無気になって大声をカップの中で出します。すると、針が触れているのがわかるはずです。小絹中の最高記録は、1mAです。
電池でスピーカーを鳴らす
これは、どんなスピーカーでも簡単にできますが。(もっとどでかいスピーカーの方がコーン紙の動きがわかっておもしろい) スピーカーに電池をつないだり、はずしたりする瞬間に音が鳴るのを実験で確かめます。手を細かくふるわして、電池をつけたり離したりすると、断続音ですが、それなりの音が鳴ります。
サウンドレコーダーのマイクとして使う
長野の村松さんが紹介されている「サウンドレコーダーで遊ぼう」のマイクに、この計量カップスピーカーは最適です。音が洩れませんから、いろいろな声を生徒達は自由に試していました。蓑虫クリップの先にミニジャックを取り付けるだけで、音をコンピュータに取り込むことが可能です。
投稿者:川俣 純(茨城)
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