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組木の多くは、一つ一つの形状が異なるため、木材加工の授業で扱おうとしても形状ごとに難易度が異なり、指導も難しい。
今回紹介するものは、まったく同一形状のピースを組み合わせて作る組木なので、難易度も同じであり、指導もしやすいと思われます。

この組木は、アルテクルーズ・パズル(Altekruse Puzzle)と呼ばれ、William Altekruseというアメリカ人が特許(#430502,1890/06/17)をとったものが起源といわれています。
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一つのピースの形状は図1の通りです。私は24×24の角材があったのでこれを使用しましたが、のみの練習などに活用される場合はもう少し大きい形状の木材の方がよいと思われます。入手した材料の長さに応じて、比率から寸法を決めて下さい。

fig1図1 材料の寸法比率

私は12本組みを製作しましたが、14本でも組むことができるとのことです。詳しくは、参考図書をご覧下さい。

製作にあたっての注意点は、ぴったりの寸法では組むことができません。両端の1単位の部分と中央の2単位の部分は1mm~2mm小さめにし、その分、溝になっている2単位の部分は広くした方がよいです。また、溝の部分もこころもち深めにしたほうが、組んだ時にうまく組むことができます。(私は組んでは調整しを何度も繰り返しました。)

組む手順を以下に示します。
ピースを2つ残した図6のところまではスムーズに組むことができますが、最後の2つのピースはブロックをずらして組むというたいへんトリッキーなものです。
fig2図2  fig3図3

fig4図4

fig5図5

fig6図6
KとLのピースはEとFの間にIとJにまたがって入れなければなりませんが、このままでは入りません。しかし、A・BのブロックとG・Hのブロックはスライドするのです。A・Bブロックは下にスライドし、EとI-J間にすきまができ、KとLをそれぞれ組み入れることができます。入ったら、またA・Bのブロックを元に戻せば完成です。

【参考文献】
PUZZLE OLD&NEW パズル その全宇宙』Jerry Slocum, Jack Botermans著、芦ヶ原伸之訳、日本テレビ放送網(株)、1988.5、pp.72
(古書でしか入手できません)


投稿者:おぎのかずとし(大阪工業大学)

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