py00図1 完成形の正四面体

以下に示す同型の2片を組み合わせ、正四面体を作るというきわめて単純なパズルです。

参考図書によれば、1940年にE.T.Johnsonがこれの特許をとっているそうです。

最初に2片のものを、次に4片のものを紹介します。
作図の練習やコンパスの練習などに活用できるかもしれません。

(1)2片の場合(材料:紙)
図2のように正三角形を重ねたような形のものを作図し、切り抜き、折り曲げて、各所をテープでとめればできあがりです。
私は正三角形の1辺が50mmで作成しました。材料は、画用紙やケント紙がよいと思います。同じものを2個つくります。
折り曲げを正確にするには、千枚通しなどで折り曲げ線の上を強くなぞるとよいです(強くやりすぎると切れてしまう)。

py01図2 2片の場合の図面
py10図3 組み立てたもの

(2)4片の場合(材料:紙)
これは2片のものをさらに半分にしたもので、4個作成し、組み合わせて正四面体を作ります。
2片のものよりはるかに難しくなります。
py02図4 4片の場合の図面
 py11図5 組み立てたもの

(3)2片の場合(材料:木)
同じものを木材で作ってみました。斜めに切るのがけっこう難しいです。
最初に紙で製作しておくと、製作時の参考になります。
py03図6 2片(木材)の図面
a)まず側面をななめに切り取ります
py12図7 ななめに切り取る

b)次に断面が正三角形になるように切り取ります。

c)あとは小刀やヤスリでひたすら整形するのみです。

py13図8 完成

今回は、たった2片の組み合わせなので、解答は省略します。(しかし、意外にてこずるかもしれません)
どうしてもわからない人は、以下の参考図書をごらんくださるか、私宛にそっとメールをください。

【参考図書】
PUZZLE OLD & NEW パズル その全宇宙』J.Slocum, J.Botermans、芦ヶ原伸之訳、日本テレビ、1988.5
シリーズ・子どもとつくる 9 パズルをつくる』芦ヶ原伸之著、大月書店、1984.10

Pyramid Puzzle


おぎのかずとし(大阪工業大学)

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