循環型養液栽培システムを改良してきましたが,遂に安定して活用できるレベルになったので,紹介します。 技術室内ででき,常にディスプレイされることで生物育成を身近にします。皆さんの技術室にもいかがでしょうか。

saibai1saibai18
saibai2saibai3
saibai16saibai17

システムの特長
・液体肥料を入れた水を循環(10リットル/1日)
・くみ上げポンプには洗濯用のポンプ(1480円!)を使用
・タンクはニス入れ用
・照明は蛍光灯,LED,白熱球を比較できるように。タイマー(780円)で夜間駆動
・レタスは雨樋(元々流し素麺楽しみ用(笑))に不織布+麻布+マルチ用ビニール
・培養土にはもみ殻くん炭(籾殻燻炭)を使用
・ラックは技術の授業での残り材を再利用
・成長早く&無農薬で瑞々しいレタスが育つ

循環部分
・水道水をタンクの目盛りまで入れる
・液肥を所定分量入れる
・ポンプを作動させ,培養水を上部タンクに入れる
・上部タンクのコックを開くと培養水が雨樋を伝って,各レタスの苗に
・一番下まで到達すると,残った培養水は再び下部タンクに戻る

saibai5saibai14
saibai15saibai13
saibai6

培養土にもみ殻くん炭(籾殻燻炭)
・従来の栽培システムでは,すぐに培養水に藻が付くのが課題だった。そこで土壌改良剤として使われる,もみ殻くん炭(籾殻燻炭)を使用。保水性のために不織布+麻布を敷,最後にマルチ用ビニールをかける。もみ殻くん炭(籾殻燻炭)は自分で作ることもできるし(例1例2),購入も可能。ここではamazonで大人買い(笑)

saibai12saibai10
saibai7 saibai8

  レタスの株からどんどん葉が生長します。その場で取って食べると実に美味しい!生徒だけでなく,先生らにも大人気。時にレタスパーティも。
 また,2年生の家庭科調理実習で「ハンバーガー」を2クラス作りました。ハンバーガーをこねて,フライパンで焼いて,パンズにはさみこみます。もちろん水耕栽培の新鮮なレタスを摘み取って!生徒は「レタスがすごくシャキシャキしておいしい~♪」とニコニコ顔で何人もお礼がきました。

saibai9


投稿者:下山大(青森)・取材編集:村松浩幸(信州大学)

Print Friendly, PDF & Email

関連するお勧め教材